お父さんへ③
高校生になった頃、私は彼氏ができました。
とても彼氏のことが大好きで、家族ぐるみで付き合っていけたらいいと、思っていました。
なので、お母さんにもお父さんにも、付き合っている人がいると、打ち明けていました。
そして、彼氏と遊びたいので、彼氏の家に送ってほしいと頼みました。
そしたら、私にとっては予想外に大きな反応が返ってきました。
お父さんは、信じられないとでもいうように、
絶対家なんかに行かせられない、と行ってきたのです。
部屋にはベッドはあるのか、
そういうことをすることになる、
妊娠して、後悔する
そんなことを言われました。
私はとても恥ずかしかったです。
心配してそういう事を言っているのは分かっていました。
でも、私の中では高校生はもう十分大人で、自分で考えて行動できると思っていました。
お父さんは私を信用していないんだ、と感じました。
そして、性的な部分をお父さんに想像される、それだけでとても気持ち悪かったです。
その一件から、彼氏のことをお父さんに言うのをやめました。
大学生になりました。
私はお母さんにだけ彼氏がいることを話しました。そしたら、お父さんにもそれが伝わりました。
長文のメールが、お父さんから届きました。
その頃私は大学の近くで一人暮らしをしていたので、アパートに彼氏が泊まったりしているのか、と聞かれました。
びっくりしました。
そんなこと、もう20歳になる女性に、聞くことでしょうか。
もちろん、泊まったりしていました。
それくらい普通ですよね。
お父さんにとっては、私はまだまだ子供だったのです。
その質問は、私にとっては入って欲しくないボーダーを超えたものでした。
そのメールを見た瞬間、気持ち悪くてしょうがなかったです。
とにかくそのメールを早く終わらせたかったので、泊まったりするわけ無い、というメールを送って、終わらせました。
人権を侵害されたような、
オーバーに聞こえるかもしれませんが、それくらいの衝撃でした。
お父さんには、もっと女性として尊重してほしかった。
他の女性に、彼氏とセックスはするのか、なんて聞いたら、完全なセクハラです。
いえ、それが娘でも同じです。セクハラです。
小さい頃から見ていて、大人になっても子供のままの感覚でいたのだと思います。
でも、世の中のお父さんたちに言いたい。
娘と言えども、1人の人間で、女性なのです。
娘だからといって例外とせず、きちんと1人の個人だと、女性だと、認識してあげてください。